ひさびさ更新の航海日誌。どうもこの船長は無精で・・
さぼったこの期間にも楽しく充実したライブが多かったが、振り返って感想を記すには時間がたちすぎた。というわけで、未来に目を向けよう。
5月は、ブラジルはRio Grande do Sul州から、ボサノヴァの新たな才能、
Ale Vanzellaアレ・ヴァンゼラが来日。10日間ほどの滞在中に7本の都内
ライブツアーを行なう。縁あって、この僕がコーディネーターのようなことを任されて、このチラシでも問い合わせ先がオフィスアルゴになっている。リオの友人サヴィオ氏から頼まれて、友情で引き受けたのであって、仕事というわけでもないんだが、乗りかかった船、こうなったら、成功させねば。ついては、この7本のライブは、僕を含めた複数の日本のボサノヴァ演奏家との対バン形式で行なうことにした。場所も都内とはいえ、様々な地域で行なわれ、店もみな個性的。なかなかバラエティに富んだツアーになりそうだ。

そして、5月12日には、コンサート"Bossa Nova from Rio"のチケットが発売になる。あのボサノヴァの巨匠Roberto Menescal氏と現在のボサノヴァを代表する歌手Leila Pinheiroのデュオだが、なんと、そのいわゆる前座として、我がトリオ"臼田道成&Argonautas"が演奏することに。つまり、巨匠と同じステージで演奏するのだ。しかも場所は昨年我がトリオが演奏した、あの川口
リリア音楽ホール。あの日は満員御礼。縁起の良い場所だ。きっと素晴らしいコンサートになるだろう。
7月17日(火)
川口リリア音楽ホール
"Bossa Nova from Rio"
~ボサノヴァの巨匠と歌姫を迎えて~
出演:
ロベルト・メネスカル&レイラ・ピニェイロ
臼田道成&Argonautas
* チケットのお求めは、5月12日より、
リリア・チケット・センター tel.048-254-9900
(10:00~19:00 休館日を除き年中無休)
*インターネットでのお申し込み
http://www.lilia.or.jp
今月はライブ二本、その二つともがデュオでの演奏であった。まずは5日に江古田「そるとぴーなつ」で行なわれたフルートの
小島のり子さんとの共演。
photo by Tetsuji Katayama「臼田道成&小島のり子」と題してのデュオは、一昨年に始めたかと記憶する。彼女は、僕にとって今年で18年目の共演仲間になるわけだが、一昨年前からはこの「デュオ」という形にこだわって、共演を続けて来た。それまでは、ベースがあったり、パーカッションがあったり、つまりトリオまたはカルテットでの演奏が多かったのだが、僕は、直観的に「小島姉とはデュオでやることで、二人の持つ共通する部分と、異なる部分がそのままに生かされるライブになるのではないか」と考え、デュオでの共演を提案した次第であった。そして、その直観が、今実を結びつつある、と今回のライブで確信を得た次第。自分で言うのもなんだが、ほんとによかった。お互い寄り添うでもなく、離れるでもなく、しかしその独立した、というより「屹立」した二つの個性が、そのままに「一つの音楽」を実現しつつある、ということ。簡単なことではない。こんなに永い付き合いでも、その実現には二年という時間が必要だったのだ。次回は、4月6日、池袋
P's barにて。さらに進化していることでしょう。このデュオのスリルを「目撃」したい人はぜひ!
photo by Chieko Tsurutaそしてもう一本は一昨日、中目黒の楽屋にて行なわれた、トロンボーンの
池田雅明君とのデュオ・ライブ。いや、楽しかった!そして充実していた。マサ君とは、やはり12年を越える古い仲(そもそも小島姉からの紹介)だが僕のブラジルからの2008年の帰国後は、一度しか共演していなかった。実は、今回のライブのためのリハは前日に行なったのみだが、僕らにとっては十分すぎるくらいであった。彼は僕の音楽世界(古いオリジナル作品の世界、ブラジル音楽の世界、イタリア音楽の世界,etc)を非常に良く理解して、しかも彼自身楽しみつつ、その僕の弾き語り音楽を、色彩豊かに、まさにglamorousに演出してくれたのだ。この晩、お客さんがあんなに楽しんでくれたのは、この彼のアレンジャーとしての素質によるところが大きい。お客さんの一人が評してくれたように、romanticかつdramaticなライブであった。そして、このライブ、非常に興味深いことがあって、お互いの「隠し芸」が生きたライブであった、ということ。トロンボーンの池田雅明のピアノ、そしてボサノヴァの臼田道成のカンツォーネ、である。それぞれ「隠し芸」であるが、この隠し芸が、どれだけこのライブにおいて重要な役割を果たしたことか。実は、我々の「隠し芸」披露は確信犯的なものであって、自分たちの音楽の壁に風穴を開ける、非常に愉快な試みであった。もっとこの試みを続けてみよう。風穴の向こうに、思いもかけない道が見えてくるかもしれない。アルゴ号の航海に、またひとり、乗組員が加わった。いや、加わったのでなはい、彼は帰って来た、のだ。マサ君、またよろしく頼むぜ!
photo by Mitsuo Machida 昨夜の、横浜は野毛Sam's barでの演奏は、客席から終始あたたかな拍手で応えていただき、またフルートの小島のり子姉との熱いコラボレーションにより、アルゴ号のたいへん喜ばしい「2012年出航ライブ」となった。結局鼻声は完治せず、気合いと技術でカバーしながらの歌唱になったが、「音楽」は届いたようだ。よかった。
このユニットで、来月5日、江古田「
そるとぴーなつ」で演奏予定。
良い演奏になることは、昨日のライブで確認済み。お近くの方はぜひお越し下さい。
photo by Mitsuo Machida
今週からいよいよ、いや、ようやく、仕事始め。リオで正月早々にライブをやったのでの、厳密には「日本での」仕事始め。帰国してすぐ風邪をひき、いまだ鼻声なのが心配だが、なんとか明後日には間に合わせるぞ。この簡潔にして美しいチラシは、フルートの小島姉の作。年男の国内第一弾ライブ。いいものにしよう。