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春のおとずれ

「忘れずに〜キスをする〜〜♫」こんな歌を臼田が作り、恥ずかしげもなく人前で歌うようになるとは…。二十代の私を知る人なら、きっとそんな感慨を持つ違いない。
思えば固い男であった。唯一、酒を飲んでいる時だけ柔らかかった(笑)。否、固かったからこそ、その緊張に耐えられず、酒を求めたのであろう(今も酒は飲むが、これは酒への愛である。なんつって)。
二十代半ばの頃、友人であり音楽上の相棒でもあったアレンジャー亀田誠治から詞のことで、「臼田、恥ずかしがっちゃダメだ。ストレートに書かなきゃ」みたいな苦言を呈されたことがあったっけ。何か言って反駁したと思うが、内心その通りだと思いながら、しかし、相変わらず固い詞を書く固い男であり続けた。
いつ頃から軟化したものか。表現が柔らかく、または弱くなるということは、決して人間として柔弱になるということではないという確信というか、自信を得たあたりで徐々に変化していったものであろう。
三十代、こうして作品は柔らかくなり、この「春のおとずれ」も生まれたわけだが、しかし、「たたずまい」は相変わらず固い男であり続けた。例えば、決してTシャツにジーンズといった姿で人前に出ることはなかった。
決定的な変化はブラジルでの5年間に起こった。DNAに変異を生じたとしか思えない。柔弱、ではなく弛緩である。たたずまいがゆるい、ということは、人間そのものがルーズであるということではない。むしろ、その逆で、ゆるいからこそ、いざという時に、その持てる力を存分に発揮できるのだ。臼田はそれをリオで身につけた。気がつけば、半ズボンにビーサン、無精髭で巷を徘徊する男になっていた。
というわけで、アルバム12曲めの「春のおとずれ」、軟化しつつあった臼田が作曲し、DNA変異後の臼田が歌った録音である。二十代の旧作「風」と聴き比べると、人間の変遷が見えて面白いかも知れない。ご検証あれ。
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piano, keyboards 池田雅明
guitar, backing vocal 臼田道成
flute 小島のり子
percussion 石川智

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