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サンパウロ ボサノヴァ・ミッションその二

onibus


先週土曜日5日、バスで再びサンパウロへ。今回の仕事は、SESC Campinasでの演奏と、サンパウロ市内での"ボサノヴァ講演会"。

日曜日、サンパウロから車で2時間ほどかけて、カンピーナス市の文化施設"SESC Campinas"に到着。カンピーナス市はサンパウロ州で二番目に大きな都市。このSESC Campinasでは、過去すでに2回演奏している(その写真はここで閲覧できます)。
今回のメンバーは、いつものようにプロデューサーWalter、先々週同様パーカッションRodney、そして2年ぶりに共演のサックス&フルートのRichard。Richardとは久々の共演だが、リハーサルする時間がなかったので、楽屋で楽譜を見ながら打ち合わせしただけだが、本番は見事に吹いてくれた。SESC Araraquaraでは夜、ホールでの演奏だったが、今回は昼間、誰でも見られるオープンエリアでの演奏。明るい空間でお客さんの反応がもろに目に飛び込む環境で、以前だったら、緊張して指が思うように動かなくなったりしただろうが、もう大丈夫。一緒に歌う皆の顔、踊る姿を楽しみながら1時間の演奏を終えた。
アンコールに応えて「では、あと2曲」と言うと「3曲!」の声が飛んで来た。嬉しいことだ。演奏後、「カンピーナスでは他では演奏しないのか。もっとやってくれよ!」と言ってくれたおじさんも。また近いうち来ますよ。プロデューサーWalter、よろしく頼みます。

Campinas2011


翌月曜は、名ピアニストWanderley宅を訪ねる。彼のことは以前このブログですでに紹介しているが、Wanderleyは僕のCD"Trovador"の2曲でピアノを弾いている。有名なMilton Banana Trioの初代ピアニストにして、"Rei(王様)"と呼ばれる Roberto Carlos(南米一の有名歌手)の40年に渡る専属ピアニストである。彼を僕に紹介してくれたのは、ジョアン・ジルベルトのマネージャーOtavio氏。そう、彼は40年に渡ってRoberto Carlosというポップス系の音楽に身を置きながらも、心の底にボサノヴァ魂を強く持ち続けてきた人だ。ジョアン・ジルベルトを心から尊敬し、なんと彼のうちで一緒に演奏したこともあるという。
僕はサンパウロに行く時は必ず、一度は彼のお宅にお邪魔して、奥方Angelaさんの美味しい料理に舌鼓を打ち、そしてWanderleyのブラジル音楽論に耳を傾けるならわしだが、今回は、サンパウロで発行されている雑誌"Pindorama"次号の原稿(「新・一枚のブラジル音楽」)のためのインタビューも兼ねての訪問であった。アコーディオン奏者だった少年時代、ピアニストへの転向、Milton Banana Trioの録音秘話、ボサノヴァへの思いなど、1時間に渡って熱く語ってくれた。ありがとう、Wanderley。

Wanderle_e_piano


火曜日は、パウリスタ大通り近くのレストランで「ブラジルを知る会」(サンパウロ駐在員の奥様方で組織されたグループ)からの依頼による"ボサノヴァ講演会"。
1時間半に渡り、ボサノヴァについて、演奏を交えながら話した。プログラムは以下の通り。
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1.ボサノヴァの誕生
1958年、ジョアン・ジルベルトの演奏によるChega de saudadeで産声を上げたボサノヴァ。ボサノヴァはなぜ、そしてどのようにして生まれたのだろうか。

2. ボサノヴァの変遷
60年代、愛と平和の音楽ボサノヴァは、ブラジル社会の変動の中でどのように変化していったのだろうか。

3.世界のボサノヴァ
60年代半ばから欧米や日本で流行したボサノヴァ。なぜボサノヴァは世界でこんなに愛されるのだろうか。

4. ボサノヴァの現在
リオ、そして欧米、日本におけるにおけるボサノヴァの現状を見る。そしてボサノヴァの未来は?

5.ボサノヴァとは何か
「ボサノヴァとサンバはどう違うの?」たいへん難しい問いである。
ボサノヴァの本質とはどんなものかを、その音楽的、社会的、精神的側面から探ってみる。
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実演は14曲、あくまでも話を理解してもらうためのものなので、得意でない曲もあえて演奏した。こういう催しは、初めての経験であったが、なかなか楽しんでできたし、お客樣がたにも、どうやら好評だったようだ。写真は催しの後のご婦人達との会食風景。

japonesas


さて、これにてサンパウロ ボサノヴァ・ミッション第二弾完了。
翌水曜午後、バス・ターミナルTiete(チエテ)から、再びリオへ6時間の旅。夜9時に始まるBipBipの"roda de bossa"(ボサノヴァの輪)に間に合うように帰らねば。帰国まであと三回しかないのだから。そう、僕のブラジル滞在もあと2週間とちょっと。大切に過ごそう。





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