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西日本ツアー回想記

この一ヶ月の間に、西日本ツアー、ボサノヴァ教室発表会、それに都内での数本のライブと、いろいろなことがありながら、ブログにそれらの記録を残せない、いや残すための時間的、精神的余裕を持てないままずるずるときて、気がつけば、南米への出発日はあと数日に迫っているではないか。
僕のブログは「論文のようである」と、ある人から言われたものだが、もっと簡単にささっと雑記ですませられるものなら、こんなに無精にならずにすむのだろうな。でも、そういうものは僕は書けないだろうな、という結論になり、結局日誌でなく「月誌」になっている。せんかたなし。
さて、写真をたよりに、まずは西日本ツアーをたどってみるとしようか。



tokyostation

10月11日
午前11時、東京駅前から高速バスに乗って出発。集中工事で大渋滞の東名高速を13時間揺られ、深夜12時過ぎに大阪に到着。昨年同様、今回もいろいろお世話になるクーミンさん(生徒、ボサノヴァ演奏家)がバス停まで迎えに来てくれた。ツアー開始早々、アルゴ号船長すでに疲労困憊気味。


10月12日
まず昼間、京都へ向い、FM局"三条ラジオカフェ"のニ番組に出演。友人でもある、京都のすき焼きの名店「三嶋亭」の三嶌社長がパーソナリティをつとめる番組"Taro's cafe"と、"ミュージック・ナウ"の2本。後者は生演奏付きの生放送で、けっこう緊張。ミスもあったなあ・・ええい、過ぎ去ったことだ。夜は大阪に戻り、昨年も大阪初ライブを行なった老舗「グラナダ」にて演奏。洞窟のような渋い雰囲気の小さな店。店内のすべてが40年という歴史を感じさせる。自らもラテン弾き語りをされるマスターの中野さんは、お客さんの鑑賞マナーや、出演者の演奏にたいへん厳しいと聞くが、昨年同様、今回も僕にはたいへん優しく、にこやかにしていただいた。気持ちの良いお店、気持ちの良いお客さん。前日の疲労を忘れて、演奏ツアーの良いスタートを切ることができた。

granada2011


10月13日
昼間、ボサノヴァレッスンを二人の方に教授してさしあげた。彼ら、ひとことで、「熱心」である。ボサノヴァ教室のない(少ない?)土地ならではの、熱心さである。教える側も、気合いが入るというものだ。
夜はやはり昨年も演奏したChove Chuvaでのライブ。しかしこの日は痛恨!であった。お客が少ない!なんと3人・・・。15日(土)に予定していた別の場所でのライブの方へ、僕の知人友人たちが集中したためだった。昨年はこのお店をほぼ満員にしただけに、期待していただいていたであろうお店の方に、心から申し訳なく思った。無名の音楽家の興行は、本当に大変だ。早く有名にならなければ、なあ・・。しかし、演奏の方は「せめて良い演奏だけでもせねば!」と気合いを入れたので、悪くはなかったと思う。終演後、少ないが、だいじなありがたい3人のお客さんたちと、近くの"Caipirinha"というブラジル料理店で打ち上げ。音楽を愛する人たちとの打ち上げはいつも楽しい。

aula_osaka


10月14日
昼間は前日に引き続き、4人の方にレッスン。前日同様、気合いが入った。二日間で6人の生徒さん。さながら「アルゴボサノヴァ教室大阪分校」である。この日の夜は、最後の生徒さんであるFさんに神戸案内をしていただくことになっていたが、あいにくの強い雨。しかし、雨天決行で、前日の生徒さんのYさん、クーミンさんと4人で神戸へ。生まれて初めての神戸、たとえ雨でも、僕には楽しかった。見知らぬ街では雨の風景でさえ、刺激的だ。おいしいスペイン料理、リオに良く似た港湾風景、強風に波立つ船着き場、小さいがお洒落な店の続く道々・・。今度は晴れた日に来よう。旅人への雨は、またぜひいらっしゃいという人なつこい挨拶だろうから。



syumai

10月15日
大阪の最終演奏日だ。会場であるポルトガル料理店「ポルトガリア」へ行く途中、クーミンさん行きつけのシュウマイ屋さんに寄って腹ごしらえ。なんとここのは「焼きシューマイ」だ。旨い!特製スープも旨い!というわけで船長、疲れも見せず元気いっぱいで、会場入り、機材セッティング、開場、本番・・。この日のライブは一年ぶりの友人たちとの再会の場でもあった。写真は終演後、打ち上げの宴の際のもの。ブラジルで知り合った友人たち、そして昔の生徒、などなど。また大阪へ来よう!という気にさせてくれる晩であった。

uchiage_osaka




bazar1

10月16日
クーミンさんの車で大阪を後にして、本日の演奏地、京都へ。今更ながら大阪と京都の近いことに驚かされる。この近さにして、この文化の違い・・。不思議だ。関東の僕からすると、大阪の方がより「外国」の感じがするが。さて、連日のライブと打ち上げの連続に加え、前夜は特に深酒をしたので、昼頃まで体調、つまり声も本調子でなく少しく心配したが、京都に着く頃には完全に復調。会場のバザールカフェは素敵な、緑の中の喫茶店。森林浴効果と自然光の中でのライブであった。京都らしく、あまりに静かなお客さんたちを前に、船長、動じることなく(昨年は動じた)、楽しく演奏し切った。

bazar2

この日の打ち上げは、老舗「三嶋亭」にてこれぞ贅沢!な打ち上げ。20年前にリオで知り合った、同い年の三嶌社長は、いつも厚く僕のツアーを応援してくれる。見よ、130余年の歴史を持つ、この美しく正しいすき焼き風景を!

sukiyaki


10月17日
関西を離れ尾道へ移動。ここでは、昨年同様、やはりリオで知り合ったご夫妻のお宅にご厄介になり、またライブの集客までお世話になる。3年前、リオのフラメンゴ海岸で偶然知り合った縁で、こんなにまで親切にしていただく不思議さをあらためて思う。心づくしの美味しいお料理をごちそうになりながら、お互い大好きなブラジルの話で、尽きることがない。

onomichi



oyecomo

10月18日
この美しく古風な町で、ブラジル音楽のライブ。この組み合わせも不思議だが、ほぼ満席に埋まったライブハウス「オエコモヴァ」店内はかなりの熱気。年齢層は高かったが、大変良い反応で、第一部演奏が終わって拍手喝采の中、一番前のお客様が「スゴすぎる!」と呟いたのが聞こえた。嬉しくなって、もっとやっちゃいますよー、という気にさせられたものだ。
この日もアンコールの熱い拍手をいただき、最後はカンツォーネ"Volare"で7日間5本の演奏ツアーを締めくくった。各地で、支援していただいた友人知人の皆さん、そしてお越しいただいたお客様方、本当にありがとうございました!また来年、お会いしましょう!

oekomo2



fuji

10月19日
新幹線で東京へ。しかし東京駅から自宅の埼玉へは帰らず、そのまま山手線で池袋へ。そう、実は「ツアー番外編」ではないが、その晩はフルートの小島のり子姉と、池袋のP's barにてデュオ・ライブだったのだ。長旅で疲れてはいたが、すでにツアーで身についた「勢い」がある。その勢いのままに、小島さんと楽しく、元気に演奏することができた。この店もいい店だったなあ。お客さんと一体になれる、親密な空間。
さて、これにて、本当にツアー終了。ふーっ。
アルゴ号船長、これから何日か休みたいところだが、そうもいかない。月末には年に一度のイベント、「アルゴボサノヴァ教室発表会」が控えている。その準備と怒濤のレッスンが待っているのだ。
これ以降の日誌は、次回。今日はここまで。
論文ではないが、さすがに長いブログだなあ。誰も読みたくないなあ、こんな長いの。

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