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スイスのボサノヴィスタ、ジェニさん

chi


また木曜日の日誌だ。BipBipの水曜ホーダ(ボサノヴァの集い)で思い切り弾いて歌った翌日は、ノドも指も使い物にならないので、畢竟休日となり、こうしてものを書く時間もできるということなので、木曜の日誌が多くなるのは、どうもいたしかたない。
昨日のホーダは、国際ホーダ第二弾という感じで、今度はなんとスイス人女性ボサノヴァ歌手、の登場であった。ジェニさんという方。たいへん美しい人で、しかもモレーナ(黒髪で褐色の肌の女性)。スイスになぜモレーナがいるのかわからないが、日本にも、西洋人みたいな人やインド人みたいな人はいるのだから、おかしくはないか。しかしきれいな人だったなあ・・。
ポルトガル語も流暢に話すので、他のブラジル人たちはみな、彼女をブラジル女性だと思い込んでいたようであった。なんでも、スイスでブラジル人ミュージシャンたちとボサノヴァの仕事をしてるんだそうだ。もはや、ボサノヴァは世界の共通言語になってしまったのだろうか。

そのジェニさんや、ホーダの"comandante"(司令官)レナ(この女性がいないときに僕は"責任者代行"となる)らとともに、本年3回目のホーダであった。まあしかし、この時期は、カーニバルも近いし、真夏だし、客のみんなも浮かれて来て、普段でさえ騒々しい店が、ますます騒がしい。店長のアルフレードは、うるさい客がいると、「騒ぎたいヤツは、向かいのバーに行ってくれ!あそこにはリオで一番冷えたビールが置いてあるぞ!」などと怒鳴ってくれることもあるんだが、さすがに文句の言いにくい客もいるんだろう。昨日はとくにうるさかった。小声のジェニさんには大変気の毒なことであった。その騒がしいところへ、今度はテレビ局(SBTという全国ネット局)の撮影隊の到着である。
BipBipはこんな小さな変哲もないバーだが、各種ホーダで有名であり、こうした取材はしばしばある。すでにこの僕もテレビ画面にほんの数秒だが登場したことがあるのだ。だから、別に驚かなかったが、昨日はどういうわけなんだか、日本人で歌ってるのがいるらしいが、それを撮りたい、と言って来たそうで、なんで俺なの?と面食らったが、しかたがない、日本語でなんか歌ってくれというから、僕のボサノヴァ"Song for Lila"をまるごと歌ってあげた。思い切り"カメラ目線"で。あんなにうるさかった客達も、思いがけない撮影隊のカメラとライトには静まり返ってくれたものだ。
カメラをかついだおじさんが、ブラジルのボサノヴァで、日本語に訳したものはできないか、と言ってきたが、そんなものは用意してないよ。撮影はそれで終わり。なんでも、昨夜のうちにニュースかなにかで流したらしい。ああよかった、自分の姿を見る機会がなくて。自分の歌う姿なんて、ご免こうむる。しかしテレビ局撮影隊が来るというので、ちょっと気合いの入ってたホーダ仲間は、目当てが僕だったということに、どうも拍子抜けしたようで、不機嫌な様子の人までいて、これもまた気の毒なことであった。おれのせいじゃないんだけどなあ。第一、気持ちよく酔っぱらいながら、仕事でない音楽をやっているときに撮影されるってのは、どうもいかんですよ。楽しみを邪魔された感じ、というのかな。いくらこれで少し有名になるんだとしても、いやだなあ。BipBipは音楽家の「隠れ家」なんだから。

その後、「プリュ、ブジュ、クリュ」みたいな、例の発音で喋りかけてくるフランス人ギタリスト(前々回の「文学顔」とは別人)が乱入してきたり、常人の2倍のボリュームで激しく弾きまくるパウリスタ(サンパウロ人)のリーヴィオ、盲目のパーカッショニスト、マウロ(パンデイロをスティックで叩くから騒々しいことこの上ない)などのおかげで、十分心身ともに疲れたのち、閉店。
疲れていたが、美しいジェニさんがもう少し歌いたいというので、僕としては異例なことだが、積極的に仲間を誘って、海岸ホーダ続行。演奏はベネ(ドレッドヘアの黒人弁護士。この人も常人の3倍くらいの音量で弾き、叫ぶ)にまかせて隣のジェニさんと話す。彼女はスイスで作った自分のCDを持っていたので、僕が買いたいと言うと、「あげます」と言ってくれた。「僕の今度のCDは必ずさしあげますからね」と約束して、いただく。
ありがとう。今うちで聴いてます。スイスの音がします。透明な音。

海岸ホーダは、空き缶収集ホームレスの襲来(自ら、リーヴィオのギターケースを蹴飛ばして、いてーいてー、病院行くから金よこせー、というコパカバーナ版「当たり屋」)で、皆危険を感じてお開き。我らボエーミオ(ボヘミアン)組は、さらに場所をLemeレーミ海岸(コパカバーナのお隣。もっと平和。)に移して続行することにしたが、ジェニさんはお帰りになった。残念。
もう会うこともないだろうか。スイスに僕が行くということは、ないだろうねえ、一生。登山もやめちゃったしなあ。
いい仕事しましょうね、お互い。そして外国人ならではのボサノヴァ、を追求してゆきましょう。さようなら。

さて、残る録音は2曲。そう、この2週間で4曲をすませたのだ。だんだん、調子がよくなってきた。2週後のカーニバル前までには、なんとか終わらせられるかな。録音が終わっても、編集、ミックス等、まだまだだいじな作業が残っているが、気分はもう、マラソンランナー、競技場に入って最後の一周、というようなところである。
まだ気は抜けないぞ。自信を持って、体を整えて、頭は使わず、明日からの録音に備えよう。
さて、ジェニさんのCD、続きを聴こうか。透明な異国の音を。


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